明治四十三年(1,910年)に中央線の木曽福島・宮ノ越間が開通しましたが、そのため大通寺の境内は分断されました。その線路の踏切を越えたところに平成十六年、開山堂が建設されました。
そこには開山された柱山和尚の木像をまつっていますが、天井には現住職と絵画の同好の誼を持たれた六十九人の皆さんが描いた天井絵が描かれています。花の絵が中心ですが、いずれも力作で美しい絵で飾られています。
階下へ降りますとギャラリー「蒼天」と観音堂「洪恩窟」を設けてあります。
観音堂には天明三年(1,783年)に当時の福嶋村の住民が寄附された「西国三十三観音像をまつってあります。開山堂落慶にあわせて修繕して黄金色に輝いていますが古い仏像です。その頃は西国三十三観音霊場めぐりが盛んでしたので、巡礼の記念に寄進されたものと見られます。
ギャラリーは皆さんのも絵画や作品の展示に利用していただきたいと考えて設けました。ご利用の相談をお待ちしています。
|